アトピー性皮膚炎を知る
アトピー性皮膚炎という病気
アトピー性皮膚炎は良くなったり悪くなったりをくり返す湿疹
アトピー性皮膚炎は、皮膚にかゆみのある湿疹があらわれて、その状態が良くなったり悪くなったりをくり返す病気です。湿疹が治ったように見えても皮膚の下ではまだ炎症が残っていることもあり、自己判断で治療を中断しないようにすることが必要です。
アトピー性皮膚炎の経過のイメージ
「アトピー性皮膚炎の皮膚」と「健康な皮膚」の違い
人のからだは、細菌やさまざまな抗原(アレルゲン)のような刺激物に絶えずさらされています。皮膚には、そういった刺激物が直接からだに入ってこないように防いだり、水分を保持して乾燥から守ったりする「バリア機能」の役割があります。
健康な皮膚では、この「バリア機能」がしっかりと働いていますが、アトピー性皮膚炎の皮膚では、皮膚の表面が壊されてしまっていて、うまく働いていません。そのため、乾燥してカサカサしていきます(ドライスキン)。その状態になると、刺激物が皮膚の中に入りやすくなり、皮膚の炎症細胞が活性化されて、皮膚炎やかゆみが起こります。