生活習慣のヒント

スキンケア

洗顔のポイント

洗顔料は、刺激が少ない弱酸性、無香料、無着色の中から、実際に使用して使用感が良いものを選びましょう。
なお、石鹸などを過度に使用することは皮膚の乾燥につながるため、あまり洗いすぎないようにすることが大切です。乾燥や症状が強い部位への石鹸などの使用は最低限にしましょう。皮脂が溶ける温度は約30℃ですので、ぬるま湯だけでもおおまかな汚れは落とすことができます。

洗顔の流れ

  1. ぬるま湯で顔を濡らすお湯が熱すぎるとそれが刺激となってかゆみが出てしまいます。お湯の温度は40℃以下くらいを目安にしましょう。
  2. 洗顔料を手に取り、しっかりと泡立てるよく泡立てることで、洗浄力が十分に発揮されるとともに、皮膚に洗顔料が残りにくくなります。
    洗顔料の目安
    洗顔料の目安
    良い泡立ての例
    良い泡立ての例
  3. 手のひらでやさしく洗い、しっかり洗い流すブラシなどでゴシゴシこすらないようにしましょう。洗顔料が残りやすいところもしっかりと洗い流しましょう。
    洗顔料が残りやすいところの例
    洗顔料が残りやすいところの例
  4. こすらないように水気をふき取るタオルを皮膚にやさしく当て、こすらないようにしましょう。
    こすらないように水気をふき取る
  5. 保湿外用薬を塗る手全体を使い、なじませるように保湿外用薬を塗りましょう。水気をふき取ってから10分以内を目安とし、肌を乾燥させないようにしましょう。
    保湿外用薬を塗る

季節に合わせたスキンケアのポイント

一年を通して、皮膚を乾燥させないために保湿外用薬でスキンケアをすることが大切です。以下のように季節に合わせて注意するポイントが異なります。

夏のスキンケアの注意点

汗をかいたらなるべく早く洗い流し、その後、忘れずに保湿外用薬を塗るようにしてください。
また、日焼けをすると皮膚の「バリア機能」が壊されてしまうため、紫外線対策はしっかりと行いましょう。日焼け止めはかかりつけの医師に相談しながら塗るようにしましょう。

室内では、エアコンなどによる乾燥にも注意が必要です。直接風に当たるのは避け、保湿外用薬による保湿をしっかりと行いましょう。

冬のスキンケアの注意点

冬は肌が乾燥しやすい季節です。症状が落ち着いていても、保湿はしっかり行うようにしましょう。
部屋に加湿器などを置いて、適度な湿度を保つことも大切です。

ヒーターや電気毛布といった暖房器具は皮膚を乾燥させてかゆみを引き起こしやすいため、それらを使用する際は、念入りに保湿をするようにしましょう。

マスク着用時もスキンケアが大切

長時間マスクをつけていると、マスク内で汗をかいてしまい、かゆみの原因になります。さらに、そこでマスクを外すと、急激な皮膚の乾燥にもつながります。また、マスクをつけたり外したりする際に肌がこすれることで、かゆみが起こることもあります。

マスクによって汗をかいた際は、汗をふき取ったり水で洗ったりして皮膚を清潔にしましょう。また、こまめに保湿外用薬を塗り、皮膚を乾燥させないようにすることも大切です。保湿外用薬を塗る際は、マスクのゴムをかける耳の部分までしっかりと塗りましょう。なお、マスクをつけたり外したりする際は、なるべく肌をこすらないように注意しましょう。