早めの受診が大切
アトピー性皮膚炎はかゆみを伴う湿疹ができるだけでなく、下記のようなトラブルが起こることがあります。
炎症が長く続いたことによる
皮膚の色素沈着や苔癬化
(皮膚が厚く硬くなる)など
食物アレルギーなどの
発症リスク増加
アトピー性皮膚炎は乳児期~小児期に発症することが多い病気です。アトピー性皮膚炎を疑うような症状があれば、「放置していても自然に治るはず」、「ただの湿疹だから」と軽く考えず、できるだけ早く受診するようにしましょう。
まずはかかりつけの医療機関を受診
アトピー性皮膚炎を診察している診療科は皮膚科だけでなく、小児科、内科、アレルギー科などがあり、どの診療科を受診すべきか悩むことは少なくありません。そのような場合、まずはかかりつけの医療機関を受診しましょう。気になる症状があれば、できるだけ早く身近な医師に相談し、早期に治療を始めることが大切です。
アトピー性皮膚炎の診察
受診の前に準備しておきたいこと
適切な診断を受けるためには、正しい情報を医師にきちんと伝えることが大切です。しかし、いざ病院へ行ってみるとうまく伝えられないことも多いと思います。受診の際は事前にお子さんの症状などについて整理することが、医師とのスムーズなコミュニケーションにつながります。受診の前には下記の内容をチェックし、メモしておきましょう。
1症状があらわれた時期や部位
- 症状が出たのはいつですか?また、からだのどのあたりでしたか?
2湿疹の状態
- 皮膚は赤くなっていますか?もしくは、ブツブツができていますか?
- 湿疹は乾燥していますか?もしくは、じゅくじゅくしていますか?
3普段のスキンケア
- 普段のスキンケアはどのように行っていますか?
- 保湿を行うタイミングはいつですか?
- 使用している保湿外用薬は何ですか?
4いままで行った治療
- いままでどのような治療を行いましたか?
- 現在使用しているお薬はありますか?
受診の流れ
ステップ1 受付
医療機関によっては予約制のところがありますので、事前に確認してから行きましょう。
ステップ2 問診表の記入
「受診の前に準備しておきたいこと」の内容を踏まえ、現在の状態などを記入します。
ステップ3 診察
アトピー性皮膚炎は症状が全身に散らばっていることがあるため、湿疹が出ていないところも含めて服を脱がせて、湿疹の特徴や分布を調べます。
なお、アトピー性皮膚炎以外の病気の可能性も考え、経過観察をするケースもあります。
ステップ4 診断と治療
診断結果に基づいて適切なお薬が処方され、使い方について説明を受けます。なお、アトピー性皮膚炎と診断された場合は、保湿などのスキンケアについても指導を受けます。
こちらで示した受診の流れは一例であり、医療機関によっては異なることがあります。
受診の際に何か不明点があった場合は、医師に相談してみましょう。